南フランスのプロヴァンス地方で、300年以上も受け継がれた伝統製法を守り職人による手作り石鹸として世界的に有名。
"サボン・ド・マルセイユ(マルセイユ石鹸)”の名称で世界中のファンに愛用されています。
本物のサボン・ド・マルセイユとして認められるためには、「伝統的製法」と石鹸素地に「植物性油脂が最低72%以上含有」されていることが必須条件。欧米では「王家の石鹸」とも呼ばれるほど。
時は1688年10月、当時の国王ルイ14世が「石鹸製造が完璧であること」を願って王令を発布したのがマルセイユ石鹸の原点。
当時の王室御用達品の石鹸でもありました。
(第1条) 暑さによる石鹸の密度が損なわれる6・7・8月の石鹸製造を禁止する。
(第2条) 5月1日以前は、オリーブの実が未熟すぎる理由から最終搾りのオリーブ油を使用する。
(第3条) 原料油脂は、オリーブ油以外の使用を禁止する。
今ではパーム等のオイルも使用されてはいるが、純粋な「オリーブ石鹸」がマルセイユ石鹸の原点であったことが読み取れる。
世界中で発売されているオリーブ石鹸は数多いが、歴史と品格、品質に裏打ちされたオリーブ石鹸は、『マルセイユ石鹸』とも言えるのではないでしょうか。
ただ、現在ではフランスもご他聞に漏れず、新しい洗浄剤が次々と発売され、洗浄剤の需要は飽和状態。しかも、「最低でも72%以上の植物油脂を含む」ことがマルセイユ石鹸の理論上の定義ではあるものの、昨今、動物油脂を混ぜるメーカーも出てきている。
そのような背景で、当時は数十あったプロバンス地方の伝統的マルセイユ石鹸業者は、軒並み減少し、現在では下記5社を残すのみ。