通常の固形石鹸(ナトリウム石鹸)は、石鹸原料の油脂に水酸化ナトリウム(苛性ソーダ)を入れて作りますが、カリウム石鹸(カリ石鹸)は、水酸化カリウム(苛性カリ)を入れて作ります。カリウム石鹸は水溶性がありジェル状になりますが、水溶性があるので水を加えれば水溶液になります。
カリ石鹸もナトリウム石鹸(通常の固形石鹸)も水中で脂肪酸イオンを生じます。この脂肪酸イオンもすぐに水に不溶の脂肪酸に変って肌の角質表面に吸着しますが、すすぎでは洗い流されず肌表面に留まって保湿効果を発揮します。 この点ではカリ石鹸とソーダ石鹸は同じですが、脂肪酸イオンを生み出す力はカリ石鹸に軍配が上がります。 つまり、脂肪酸イオンが多いカリウム石鹸は、肌に吸着する(遊離)脂肪酸も多いので保湿力が高いと言えます。
逆に、市販の殆どのシャンプーやボディシャンプー(「石けん」ではないのでボディソープとは呼ばない)は合成界面活性剤です。 合成界面活性剤も肌に吸着しますが、こちらは保湿するどころか、外気が乾燥しているときはドンドン肌の水分を外に放出する作用があります(内部乾燥=インナードライ)。 これが肌乾燥をもたらす原因で、合成界面活性剤の長期使用で
「乾燥肌」をもたらす原因となります。
よって、乾燥肌の人は、合成界面活性剤のボディシャンプー等を使っている限りは、乾燥肌の改善には程遠いということが言えます。特に保湿を要する乾燥肌・アトピー・荒れ肌等の方は、合成界面活性剤を使用するデメリットがおわかりいただけたかと思います。
このように、 合成界面活性剤と本物の石鹸には、安全性以外で、保湿面に関しも雲泥の差があるのです。
また、洗顔後に化粧水を塗るのは乾燥を防ぐためではありますが、合成界面活性剤使用の化粧水が乾けば元のカサカサになるので、更に乳液の油分で乾燥を防ぐ?というわけです。この乳液もまた合成界面活性剤。全くの悪循環ですね。
(合成界面活性剤を使用している限りは、肌・髪・頭皮の乾燥傾向がより強くなる。)
カリ石鹸は元々、医薬品として病院などの医療機関で使われており、製法は日本薬局方で厳格に定められ、原料は大豆油を用いますがオリーブ油からも作られます。用途として「湿疹を含む皮膚疾患に補助的に用いる」と解説にあります(局方第十改正)。 また効果効能は、局所に適用し刺激を緩和させる。潰瘍・創面を保護し乾燥を防止するとあります。
※アセント石鹸のノンキャリーオーバーの無添加石鹸は、ピュアポタッシュとしてのブランド以外に、皮膚科・アレルギー科・美容外科のクリニックにOEM商品として皮膚疾患の方々へのドクターズブランドとしても販売しています。
カリウム石鹸は、上述の通り脂肪酸被膜のおかげで刺激が非常に少なく、洗い流し(すすぎ)も非常に楽にできます。水道水(塩素)にさらされる時間も短縮でき、お肌に負担をかけません。節水効果で一石二鳥!
固形石鹸はナトリウムが原料ですが、カリウム石鹸はカリウムが原料の水溶性の高い石鹸で、ゼリー状(ジェル)または溶液になり、固形にはなりません。固形にしても高湿度の場所では吸湿してゼリー状になります。
カリウムはナトリウムよりイオン化し易いので遊離脂肪酸が出来易く、代替皮脂を多く作り、皮膚保護作用が強いのです。また、表皮(角質層)のケラチンを軟化して肌を軟らかくする作用がありますが、固形石鹸にはありません。(詳細は「カリ石鹸とは?」をご参照ください)
ノンキャリーオーバーとは、石鹸の原材料であるオリーブ・椿・ヤシなどの栽培過程においても、農薬等化学物質不使用。さらに石鹸製造過程においても一切の添加物や不純物が入ってない完全なる無添加のことを言います。肌が弱酸性だから弱酸性の洗顔料で洗いましょう!
昨今、弱酸性ブームで良く聞くフレーズですが実際のところどうなんでしょうか?
・・・結論を申し上げると肌の健康を何も考えてない単なるPR文句です。
弱酸性を進んで推奨しない理由は2つあります。
まず1つは、
弱酸性の肌に弱酸性の洗剤をつければ刺激がないのはpHがほぼ同じためですが、刺激がないので良いというだけではすみません。怖いのは目に入っても刺激がないことです。 弱酸性=合成界面活性剤です。
それに対して石鹸は弱アルカリ性のため、目に入ると非常に沁(し)みますが、それと同時に警告を発してくれていますので、すぐに流水で洗い流すことが出来ます。弱酸性や中性の洗剤は沁(し)みてもあまり気がつかないばかりか、瞬時に目の中に浸透してしまうので要注意。目だけではなく肌にも浸透していることを忘れてはなりません(経皮毒)。 肌が弱酸性だから弱酸性の洗顔料で洗えば良いというものではありません。
合成界面活性剤の洗顔料やクレンジングで洗うと、角質表面の皮脂だけでなく角質層内のNM(保湿因子)までねこそぎ洗い流され、さらに化学物質が皮内に浸透します。肌にはバリアになるものが何も残らず、有害細菌やアレルゲンを寄せ付けやすい肌あるいはトラブルになりやすい肌になります。合成界面活性剤が肌に残留し、角質層をもろくすることもあまり知られていません(蛋白変性)。
合成界面活性剤の多くは長い年月をかけて体内に浸透し、肌や内臓に負担をかけます。それが身体や肌のトラブルの原因になるといわれています。 肌・髪・頭皮の真の健康と美のためには、弱アルカリ性の石鹸で洗うのが一番理想的なのです。 (石鹸Q&A もご参考に)
2つめは、「弱酸性で、肌・髪・頭皮を甘やかしちゃダメ!」ということ。
肌・髪・頭皮は弱アルカリです。そして肌や髪にも自然治癒(自然回復)作用があります。
ほっておいても元の弱酸性に戻るのです。それなのにわざわざ甘やかして、自然回復をするはずの肌・髪の性質を過保護にする必要性は全くありません。あなた自身の自然の回復力を退化させたいの?・・・ってこと。
その甘やかしの身持ちが、髪や肌だけでなく、体の自然治癒力(免疫力)を低下させてしまっていることに繋がっているとは考えられないでしょうか? 人間でもそうですが、過保護であればあるほど子供の甘えが益々助長しませんか?自立心を阻害しないでしょうか?
要は、そういうことなんです。だから肌の健康に良いのは「弱酸性ではなく弱アルカリ」と考えています。
ピュアポタッシュは単なる石鹸素地です。非常にシンプルな原料でつくっていますので、素材のポテンシャルを最大限に石鹸に活かす職人技で製造されます。シンプルな石鹸素地なので何か入れて自分のオリジナルで使ってみたくなりますが、何も入れないでください。たとえば、ミネラルウォーター(天然水、海洋深層水等)やビタミン類も避けてください。
また、ピュアポタッシュ(ジェル状)を使いやすいように水で溶かして別の容器に入れて使用される場合、ペットボトルやアルミ容器は使用せず、PPやPE、ガラス、ステンレス容器にしてください。自分で溶液にする場合は、工場での製法と違うため急速に酸化します。従って1週間ほどで使い切ってください。